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クライアントの皆様へ

昨日のブログで、クライアントの皆様をご不安にさせてしまったようなので、補足でアップさせて頂いた。(ブログ口調でご勘弁ください)
http://www.mebuki.com/archives/2010/04/post_234.html


会社のスタッフ数は減少したものの、減少スタッフの多くは営業であり、新規営業を減らして、既存のクライアントのサービス向上に努めるというのが会社の方針である。
具体的には20人程度のスタッフから15人程度になったもののの、減少したスタッフの多くは営業のスタッフであり、技術部隊はむしろ増員させていただいている。
(営業が不要と考えているのではなく、今は、もっとサービスの向上に力を入れ、クライアントの満足度を向上させることに資源を集中ることが必要と考えている。)

また、今回のことで痛感したことだが、我々の仕事というのは工場で働くように、人が多ければ労働生産性があがるものではない。


たとえば、1から10000までの数字を1から順にエクセルに入れる場合を考えよう。
Aさんは1から丁寧に、2、3、4と数字を入れていく。どんなに早くても10,000までの数字を入れるには20はかかるだろう。
Bさんはフィルの機能を知っていて、ドラッグアンドドロップで、10,000までの数字を20もかからず入れてしまう。

工場で工業製品を作るのであれば、よっぽどのことが無い限り、仕事で10倍20倍の差がつくことはないかもしれないが、Aさんのような人ばかりでは、我々の仕事では致命的になる。
(※1時間にAさんは1個の製品をつくるが、Bさんは10個の製品をつくるということは、IE上は考えられないはずである。)

実際、住所データの最適化を行っていた際、10,000件程度の住所について、都道府県名が入っているものと入っていないものが入り混じっていたので、すべて都道府県を入れるように依頼したところ、1行目から目視で1件ずつ入れているスタッフが居た。
もちろん、指導しなかった私もいけないのだが、我々の仕事のリテラシーとして、ソートをかけて都道府県の入っている住所とそうでない住所をわかりやすくわけてからチェックするのは当然のことではなかろうか?
(何も住所データをダウンロードして、プログラムを組めと言っているわけではない・・・。)


クライアントのWeb改善も同様で、担当者1人がそのクライアントのWebサイトで何がいけないのか?
また、どのようなことが足りないのか?
そういったことを各自が独力でまとめ、お客様と打ち合わせをすれば、生産性も向上する。
しかしこれが、多くの人を介さなければならなくなれば、当然、生産性は低下する。
(※決して「インプラント」のキーワードで1ページ目にしてくれといっているのではない。)

3、4年前であれば、多少生産性が低くとも何とかやっていけたが、業者同士、および、医院同士の競争が激しくなった現在においては、非効率であれば確実に会社の運営はままならなくなり、結果として、クライアントにご迷惑がかかかる。


そんなわけで、昨年後半からは、新規の営業を重視するのではなく、既存クライアントへの更なるサービス向上とスタッフのスキル向上を柱として取り組んでいる。
その取り組みが完了する1、2歩手前という意味で、昨日のブログはエントリーした。


特に、現在はクライアントの方々には、アクセス数や検索エンジンでの順位だけではなく、CPAの指標を元に、HP関係業者の選別を頂く取り組みを始めている。
(今、クライアントの皆様に対し、しつこいくらいホームページからの来院数を伺っているのは、これらの調査のためである。)


簡単に言えば、

「Jワードさんの広告はやったほうがいいの?」
「インプラントでのSEOはやったほうがいいの?」
「Yahooヘルスケアはやったほうがいいの?」

こういったご質問に対し、これらのサイトや対策からの来院データ(※アクセス数ではない)をもとに、業者を選別することが必要であると考え、CPAの調査を行っている。


もちろん、我々が運営するポータルサイトもこのCPAを上げなければならないことは痛感している。


(ちなみに、矯正歯科については、5月下旬から6月上旬にかけて、我々の運営するポータルサイトからのCPAを上げるための新サービスを提供する予定である。また、インプラントや審美へのポータル導入は、矯正歯科のサービスを安定化させてから導入予定である。)


最後に、クライアントの皆さまをご不安にさせてしまったことについては、まず、お詫び申し上げます。

我々は、クライアントと技術のかけ渡しをするフィールドエンジニアリングを分野とする会社であり、営業に頼るのではなく、原点にもどって「技術で勝負しよう」と古くからいるスタッフと話し合いました。

その結果、会社を去ってゆくスタッフが居る反面、残ってくれたスタッフたちは毎晩遅くまで残り、がんばって会社を支えてくれています。

本当の「結果」が出るのは、クライアントの皆様からの評価であると心得ているつもりですので、至らぬ点などがございましたら、是非ともご意見として、ご教授賜れば幸いに存じます。
(様々な対策や新サービスが認知されるには、半年から1年の期間が必要なので、勝手ながら、温かい目で見守って頂ければ幸いです。)


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